第一章 - 世界を救う者として。(1)


朝、だ。
学校へ行かないと、また、今日も、また、同じように。

と、いつもなら思うだろう。
しかし、今日の気分は違う。

俺は、いわゆるヒーローと呼ばれる者に近い存在になった。
そんな気がする。

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いつも何も感じない通学路も、少し違って見える。
ひょっとしたら、ここにも「鬼」が潜んでいるのかもしれない。
そんなふうに気を付けつつ、学校へ歩みを進めた…